1月の読書

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"もうそれ以下に落ちないようにするには、まず日常身辺の汚れに気を使い、貧者であることに甘えるなかれと教えたのだ。”

かかし長屋のこの一説がとても好き。

この本を買ったきっかけはなんだったか、おそらく夏や冬の文庫フェアの紹介冊子で見たんだろう。

たぶん高校生くらいの時に買ったと思う。そのころはとくに時代小説をよく読んでいた時期だった。

 

久しぶりに読んでみて、やっぱり上の文章を含む和尚の教えが好きだなぁと思うのだ。

断捨離、ミニマリスト、物が少ないと幸せになれる…この手のものに勝手に振り回されてちょっとぐったり気味だっただけに和尚の教えに有難さを感じてる。

悪いわけではないんだけど、雑誌やなんやで特集されてるのを読んじゃうと脅迫されてるんじゃないかというくらい、シンプルに生きなきゃならんのか…と途方に暮れる。

読まないのが一番だけど、嫌いじゃないしすっきりした部屋に住みたい思いはあるからついつい読んじゃって、負の連鎖。

冷静になれ。雑誌に出てくるような人や、本を出版している人たちはもはやプロ、トップアスリートみたいなもんだ。基礎のなっていないど素人には難易度が高すぎる。

まずは基礎から始めるんだ。

 

そんなわけではないけども、目について一緒に読んでたのが所作の本。

偶然お寺さん。偶然住職。

姿勢を整える、汚れたものはその日のうちに等々箇条書きだから読みやすさがある。

身だしなみを整えるの項を読んでいるときには、進めてたゲームの中でも信頼されるには身だしなみを整えることが大事と諭されていた。

江戸時代、現代そしてゲームの中でも身だしなみを整えるのは基本中のきほんなんだな。 

身だしなみを整えることからはじめていけば、私もいつかはプロになれ…なくてもいいな。まずは現状維持の方向で。

 

かかし長屋/半村良

禅が教えてくれる美しい人をつくる「所作」の基本/枡野俊明

 

 

昨年あまり本を読まなかったので今年は月に2冊は読もうと決めた。

1月の本は偶然にも住職がかかわっていて読み比べみたいになった。

記憶に残るので私は何かの教えを説くような本は小説が好きだけど、簡単に影響されてすぐ実践できるのは箇条書きの本だったりする。すぐ忘れちゃうんだけど。