1月読書②

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"最高にどうでもいい。”

 

何度も立ち読みして迷ったけれどこの一撃にやられて買った。

 

 

テレビで見る料理に対して、食べたい!と思うことがあまりない。

父はギャル曽根ちゃんの大食い企画に出てくる大盛り料理を見ては、うぉ~いいなぁ~などと大げさに騒いでみたり、サラメシの他人のお弁当に俺もあんなのが食べたいと厭味ったらしく訴えてくる。

そして母が、心底うんざりしていると態度で応える。

 

大盛り料理はあまり見た目がよろしくなく、わたしは食べる気が失せてしまう。おいしそうだなと思うより持ち帰りの不可が気になって仕方ない。

食べきれないとお代を払うんだから当然持ち帰りさせてくれるんだよな?でも日本の飲食店は衛生管理がどうこうで出来ないのかな?

お弁当もどうやったら色とりどりのお弁当になるのか不思議で、その謎を追うのに忙しくおいしそうだと思って見ることはない。

それよりも、漫画や小説、エッセイで読む方が無駄に味を想像したりして食べたくなっている。

 

ハンバーガーと続・絶食の話ではハンバーガーを、ところてんの話ではところてんを、デリバリの話ではそんなに好きでもないウニ・いくらと明太子のパスタというものを食べたくてしょうがなかった。

わたしの大好きな小説では屋台で買い食いをするシーンがあるのだけれど、そちらもおいしそうでおいしそうで何故ここらへんには屋台がないんだ!と勝手に怒ったりもした。

わたしは想像でものを食べているのかもしれない。

父のようにうわぁ~だの、俺もあんなの食べたいなぁだの騒ぐことはないけれど、おづまりこさんのコミックエッセイを読んだがためにカルディのシナモンロールを買ったり押麦を食べたり行動に出る単純さをどうにかしたい。

そのうち私も父のようになって漫画を読んではうわぁ!と、小説を読んでは食べてみたいなぁと言い出すようになるのかもしれない。

 

くいいじ/安野モヨコ